がん免疫療法

新しいがん免疫療法
免疫療法について
がん治療法の比較
治療スケジュール
治療例
症例

新しいがん免疫療法

がん免疫療法は最先端のがん治療法

今までのがん治療法は、手術療法・放射線療法・抗がん剤投与による化学療法の三大療法がよく知られてきました。しかし、これらの治療法は、副作用等、体に負担をかけるケースがあり、患者さんにとってつらい治療法となってきました。特に進行がんや末期ガンにおいては、抗がん剤の大量投与や、放射線の大量照射は強烈な副作用を伴い、逆に寿命を縮めることになってしまったケースもあります。このため、第四のがん治療法である免疫療法が期待されています。免疫療法とは、患者さん自身の自然免疫力を高める事により、がんを治療する方法です。患者さん自身の免疫細胞を体外において科学的に培養し、増殖した免疫細胞を患者さんへ戻しますので副作用が無く、身体に負担が少ない、最先端のがん治療法です。

NK細胞療法

身体の免疫系は、体内に侵入した異物や病原菌を排除する以外に、自分のがん細胞にも働き、がんを攻撃する自己防衛システムです。体内のがん細胞を攻撃するものとして、リンパ球中のキラーT細胞(細胞障害性T細胞)とNK細胞(ナチュラル・キラー細胞)が知られています。

今までの研究では、どのように体内にあるキラーT細胞やNK細胞を培養し、増殖させ、がん細胞を殺傷するかということが研究されてきました。体内の免疫細胞を増やす一つの方法として、緑黄色野菜・健康食品・漢方薬等がよく知られております。しかし、いずれも免疫細胞を増やし、がんの予防効果があったとしても、がんを殺傷するまでの効果を得ることが出来ませんでした。そこで当クリニックでは、体外において、 当クリニック独自のNK細胞多量培養方法で、培養NK細胞比率90%以上という高い培養技術の開発に成功しました。現在、この技術を使用し、NK細胞を増やし、がんの治療を行っております。

NK細胞療法

NK細胞に攻撃されたがん細胞が
アポトーシスで死滅する様子

NK細胞療法

NK細胞療法

NK細胞が両端のがん細胞を
攻撃している様子

NK細胞培養方法は、患者さんから30ml~50ml程度の血液を採取し、科学的な培養技術で細胞を刺激、活性化し、約2週間無菌状態で NK細胞(キラーT細胞も含まれています)を増殖させ、生理食塩水に溶かした点滴を作成、再び静脈から患者さんの体内へ戻します。治療内容(回数)は、患者さんの症状により異なりますが、月1~4回の投与を行います。

NK細胞療法では、1回の投与で約10億~50億個のNK細胞を投与します。通常健康な人の場合、体内に流れる血液量を約4~5Lとして、約1~5億個のNK細胞が存在します。したがって、自己NK細胞療法の1回の投与量は、約10人~50人分のNK細胞数に相当するともいえます。しかも、本人の自己免疫細胞なので 、拒絶反応・副作用がありません。NK細胞療法は、がん治療の新しい選択肢であり、これから第四のがん治療法として期待される治療法といえます。

光学顕微鏡下のNK細胞

光学顕微鏡下のNK細胞

NK細胞

NK細胞は、パフォリンの管を使ってがん細胞に穴を開け、グランザイムなどの殺傷顆粒注入によってがん細胞を短時間に死滅させる。

免疫療法について

第四の治療法として注目される免疫療法

第四の治療法として注目される免疫療法

免疫療法は三大療法に続く、第四の治療法として注目されています。身体への負担が少ないことから、がん患者さんにとって有効な治療方法です。しかし、免疫療法にも欠点はあります。まだまだ、免疫療法を採用している医療機関が少ない事も欠点の一つです。そこで、各々の治療法について考えてみたいと思います。

手術療法

三大療法のなかで、最も一般的な治療法は手術療法ではないでしょうか。初期がんや転移のない良性がん等に有効な治療法で、腫瘍を直接取り除くことができるのが利点です。また、欠点としては、手術では切除困難な部位に腫瘍がある場合、手術自体できないこともあります。また、切除しても転移・再発する可能性が残ります。さらに、患者さん自身が、手術に耐えられるだけの体力がなければ行うことができません。進行がんにおいては手術療法に限界がでてきていることから、手術療法と共に他の治療法が併用して行われるようになってきています。免疫療法もその一つです。

放射線療法

放射線療法はX線やガンマ線を患部に局所照射することにより、がん細胞の殺傷及び、分裂を防ぐことを目的とした治療法です。局所的に放射線を当てることができるので、手術では切除困難な場所でも治療することができる利点がありますが、周りの正常な細胞も傷つけてしまう欠点があり、治療しても転移・再発する可能性が残り、副作用もともなうことがあります。

化学療法

化学療法は、薬(抗がん剤)による治療法です。手術療法や放射線療法は、腫瘍が発見されている部位のみを治療しますが、化学療法は、薬を使用するので、切除が困難な腫瘍及び、検査で発見されていない腫瘍にも対応することができます。したがって、化学療法は手術療法や放射線療法と併用されることが多い治療法です。薬を服用することで、全身のがん細胞に良い効果がある場合もありますが、激しい副作用をともなうことは避けられません。薬の作用によっては、正常な細胞までも犯され、自然免疫力の低下をも引き起こすことがあります。がん細胞を根絶または、縮小させることができる治療法ですが、患者さんの健康も低下させてしまうことがあります。

免疫療法

免疫療法は、患者さんの身体の中にある免疫細胞を科学的に増やし、活性させたものを患者さんの体内に戻しますので、副作用がほとんど無いがん治療をすることができます。そして、化学療法と同様に、切除が困難な腫瘍及び、検査で発見されていない腫瘍にも効果があり、がん転移の予防にも適しています。さらに、NK細胞の体内病原菌感染細胞とがん細胞に対しての殺傷力は、腫瘍の大きさ・存在部位・分化程度・皮膜、リンパの転移・性別に影響を受けることはありません。しかし、免疫細胞の多量生産が困難なことや、受診できる医療機関が少なかったり、自由診療となってしまう点等の欠点もあります。

活性化自己NK細胞療法

免疫細胞の中でもNK細胞は、がん細胞を手早く効果的に攻撃してくれます。本来健康な人々は、体内の総リンパ球数の10から15%のNK細胞保有し、毎日、約3000個のがん細胞が産生されているといわれていますが、NK細胞の働きによりがん細胞を殺傷しています。さらに、NK細胞は、体内の異常を察知、外敵と自然に闘ってくれることで、我々の健康を維持してくれています。しかし、加齢・ストレス等さまざまな原因により、NK細胞の減少・活動力低下を起こします。NK細胞に異常が発生すると、がん等の病気の進行を早めたり、他の免疫機能の活動力に影響を及ぼしたりします。これらは、加齢によるがん罹患率が上昇しているという現状からも一致すると言えます。そこで当クリニックでは、手術のできない進行がん・末期がん・手術後のがん再発防止目的の患者さん等に、活性化自己NK細胞治療を行っています。患者さんの身体の中にあるNK細胞を科学的に増やし、活性化させたものを体内に戻しますので、副作用のない免疫治療を行うことができます。また、患者さんのQOL(生活の質)を向上し、維持していくためのお手伝いをさせていただきます。

人間体内は、すでに太古の昔から天然抗がん剤(NK細胞・キラーT細胞)とも言える免疫細胞を持ち、健康を維持しています。つまり、副作用のない原始天然抗がん剤こそが最善の強い抗がん剤と言えるでしょう。

がん治療法の比較

がん治療法別の比較(利点と欠点)

▸ 手術療法

利 点欠 点
 腫瘍を直接切除できる× 切除困難で、手術不可能な場合がある
× 癌細胞の転移・再発する可能性あり
× 手術に耐えられる体力が必要

 放射線療法

利 点欠 点
 局所照射にて癌細胞殺傷できる
 切除困難な場合でも照射できる
× 正常な細胞も損傷させてしまう
× 癌細胞の転移・再発する可能性あり
× 副作用がある

 化学療法

利 点欠 点
 強力な癌細胞殺傷力
 腫瘍の部位に関係なく殺傷できる
× 正常な細胞も損傷させてしまう
× 自然免疫力の低下
× 副作用が激しい

 免疫療法

利 点欠 点
 腫瘍の部位に関係なく殺傷できる
 副作用がほとんど無い
 手術後の癌転移予防に有効
 体力が低下しても治療できる
× 免疫細胞の多量生産が困難
× 受診できる医療機関が少ない
× 健康保険の適用外(自由診療)である

※NK細胞による免疫療法は、保険外治療(自費診療)となります。
※患者さんの症状により治療方法が異なりますので、症状がわかる資料(レントゲンフィルム・検査資料)を持参の上、ご来院くださるようお願いします。
資料等が無い場合は、お気軽にご相談ください。

活性化免疫療法におけるNK細胞とLAK細胞の殺傷力比較

生理食塩水と腎臓癌細胞の 24時間混合培養後

生理食塩水と腎臓癌細胞の
24時間混合培養後

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無効のまま

がん細胞の増殖は続ける

LAK細胞と腎臓癌細胞の 24時間混合培養後

LAK細胞と腎臓癌細胞の
24時間混合培養後

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無効のまま

がん細胞の増殖を抑制できない

NK細胞と腎臓癌細胞の 24時間混合培養後

NK細胞と腎臓癌細胞の
24時間混合培養後

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無効のまま

死滅がん細胞の残骸と
NK細胞しか残っていない

NK細胞の殺傷能力はLAK細胞の殺傷能力より大きい

※この実験は、他施設においてLAK細胞を培養して行っている自己免疫療法と、当クリニックで培養しているNK細胞の、がん細胞に対する殺傷能力を比較したものです。

NK療法のNK細胞濃度
CD3.0%(T細胞)
CD16 CD5626.4%(NK細胞)
CD5671.2%(NK細胞)

∴NK細胞濃度 ≒ 97%


▶ LAK療法のNK細胞濃度
CD92.9%(T細胞)
CD16 CD567.9%(NK細胞)
CD567.9%(NK細胞)

∴NK細胞濃度 ≒ 15.8%


※LAK細胞(Lymphokine activated killer)
※NK細胞濃度低い(NK% < 20%)
※今までの免疫療法の殆んどはLAK療法であり、効果期待が薄い